ベトナム航空は2日、12月31日のホーチミン市発シドニー行きのベトナム航空VN783便がオーストラリア内陸部のアリススプリングス空港に緊急着陸したことを明らかにした。
この緊急着陸は、突然失神して危篤状態に陥った女性客を病院に救急搬送するための措置で、フライトアテンダントの呼びかけに応じて同機に乗り合わせた医師らが応急処置にあたった。この女性の夫は、女性には糖尿病の持病があって搭乗前に薬を服用していたと話しているが、医師らの所見によれば薬に麻薬物質が含まれていた可能性が高いという。
アリススプリングス空港の税関は、この女性客の症状は麻薬を体内に隠して密輸しようとしたことによる可能性が高いとして手荷物や所持品の検査を行ったが、その結果はまだ明らかにされていない。ホーチミン市~シドニー間の路線では、麻薬をコンドームやビニール袋などに詰め体内に隠して密輸しようとした事件がこれまでにも数回発覚している。