今年4月に打ち上げに成功したベトナム初の通信衛星「ビナサット(VINASAT)」に続く第2の人工衛星「VNDREDSat」の開発プロジェクトが、2012年の打ち上げに向けて急ピッチで進められている。この人工衛星は国内で開発、製造されるもので、今後の衛星開発の第一歩とみられている。
ベトナム科学技術研究所宇宙科学技術プログラム主任のグエン・コア・ソン博士によると、この衛星は低軌道衛星で、地表を撮影して各研究所に写真を配信するという。写真は資源や環境の調査、自然災害防止、都市計画などの目的で利用される。
ベトナムは現在衛星写真を外国から購入しなければならず、高いコストがかかるとともに適切な時期に必要な撮影ができないという問題を抱えている。自前の新衛星の打ち上げにより、こうした問題が解決されると期待されている。