資源環境省が20日開いた全国気象予報士会議で、このところ立て続けに気象予報がはずれている問題について多くの意見が出された。
ファム・コイ・グエン資源環境相は、気象予報活動の質が低い主な原因として▽専門の教育機関がないこと▽経験豊富なスタッフが退職した後、後進が育っていないこと▽気象観測機材が旧式であること▽優秀な人材を気象部門に誘致する施策に欠けること−などを挙げ、予報活動に関する政策の見直しが必要との認識を示した。また中央気象台のブイ・バン・ドク所長は、「1カ月余りの間に連続して4、5回も予報がはずれている」とメディアで批判されたことを受け、今後予報体制の見直しを行うとともに、予報士のスキルや能力を見極め、予報の正確性向上に努めたいと述べた。
一方、予報がはずれた場合の個人の責任問題(過去に台風予測がはずれた責任を取って中央気象台所長が辞職した例がある)について、グエン資源環境相は「省内で検討中」と述べるにとどまった。