国家監査院は17日、ホーチミン市1区のチャンフンダオ通り・ファムグーラオ通り・グエンタイホック通りに囲まれた一等地、いわゆる「黄金の三角地区」開発案件の投資主体を決定するために実施された入札競売について、落札者決定プロセスに違反行為がなかったかどうかを調べる調査班を設置することを決めた。調査期間は30日間で、結果をグエン・タン・ズン首相に報告する。
「黄金の三角地区」の面積は約1万3000平米で、55階建てのオフィス・商業センター兼高級ホテルが建設される予定になっている。この案件については、2007年9月に同市人民委員会が入札競売評議会を設置、カインザー共同企業体(カインザー社・サンヨン社・ドーサン社・プンキュン社)とタイソン共同企業体(タイソン社・チータイン社・アインズオン社・ベトナム投資開発銀行(BIDV)・BIDVランド社・ハンワE&C社・ハンシンE&C社、ハンワガレリア社)の2社が入札し、タイソン側が落札した。同市人民委はこの結果を承認したが、カインザー側は落札者決定のプロセスに疑問が残るとして入札競売評議会と同市人民委に対して調査を求めていた。