労働傷病兵社会省と国連児童基金(ユニセフ)ベトナム事務所はこのほど、児童水難事故防止プログラムをスタートさせた。このプログラムの一環として8日、川沿いの地域に住む児童に贈られる「救命浮きバッグ」5199個がユニセフに引き渡された。この浮きバッグは、通常のリュックサックと同様に使うことができるもの。携帯電話サービスのベトテルとリエンベト銀行が、浮きバッグの代金である総額7億8300万ドン(約500万円)を援助した。労働傷病兵社会省は今後、川沿いの地域のすべての児童にこの救命浮きバッグを配布できるよう政府に予算配分を求める予定だ。
保健省の統計によると、未成年者の死亡原因のうち水難事故の割合は22.6%と交通事故の26.7%に次いで2番目に多い。15歳未満の児童では、死亡原因で最も多いのは水死で70%近くを占めている。ベトナムでは1日当たり約10人の未成年者が水死している計算になるが、これは先進諸国に比べると10倍近い数字だという。