中部高原地方ラムドン省ダラット市で、同省では初めての火葬場が今年1月に完成した。しかしその後5カ月経過した現在もオープンのめどはたっておらず、地元の人々は依然としてホーチミン市やドンナイ省の火葬場を利用している。
このダラット火葬場は、面積2.5ヘクタールの敷地に米国から最新の火葬技術を導入して建設された。投資額は約100億ドン(約6000万円)。火葬場を建設したダラット都市施設管理社によると、オープンが遅れているのは火葬料金の設定に時間がかかっているため。同省で初の火葬施設となるため前例がなく、他の省や市のサービス料金を調査中なのだという。
この案件はこれまでに何度も投資額が変更され、当初の25億ドン(約1500万円)から最終的に100億ドンにまで膨れ上がった。着工後、施設は未完のまま長期間放置されていたが、1月にようやく建設工事が完了。しかし今になって火葬料金の調査に数カ月も要するなど、手際の悪さに地元住民らは半ばあきれ顔だ。