ホーチミン市第一小児病院ではこの1カ月間に、子どもの農薬中毒患者9人が入院した。このうち6人は自殺によるもので、3人は無理やり飲まされたという。同様のケースが昨年は1年間で22件だったのに比べ、急増傾向にある。
患者のほとんどは12~15歳で、自殺を図る例が多い。自殺の理由として▽両親に勉学のことでしかられたこと▽勉強疲れ▽両親の期待に応じられないという自責の念−などを挙げている。また、家族間の感情のもつれや性の悩みから自殺を図ったケースもあった。
自殺に使われた農薬のほとんどは、家庭に買い置きされたもので安全な場所に保管されていなかった。また、少数だが自ら購入して服用したケースもあった。