ホーチミン市公共保健衛生研究所はこのほど、メコンデルタ地方ソクチャン省の飲み屋で出されていた酒のサンプルを検査した結果、許容値の1000倍に達する高濃度のメタノールが検出されたと明らかにした。ソクチャン省では最近、酒を飲んだ後中毒症状で死亡するケースが数多く発生していた。
メタノールはアルコールランプの燃料などとして使用されるが、経口服用した場合は少量でも失明の原因になるほか、死亡に至る場合もある。サンプルの酒にはメタノールのほかにも、アルデヒドが許容値の2倍含まれていたという。この結果を受け、同研究所は同省保健局と予防保健センターに対し、製造元の明らかでない酒類による中毒の危険性について住民らに周知するよう求めた。