公安省は9日、ハノイ市在住のグエン・クアン・サン(27歳)を「コロニー・インベスト・マネージメント(CI)」という会社への架空の投資話に関わって違法な資金調達を行なった容疑で起訴した。この事件に関しては、北部ランソン省のホアン・ティ・バイ(42歳)、ホーチミン市のブ・ティ・トゥー・ハン(31歳)とグエン・バン・ザン(34歳)の3人が既に起訴されており、主犯格のハンのもと全国規模で詐欺が行なわれていたことがわかっている。
ハンらは、「CI社はアメリカに本社を置く世界有数の金融会社。出資金に応じて1日当たり2.5~3%の高い配当を得ることができる」をうたい文句に、2006年2月から2007年10月までの間に被害者らから256件の送金を受け総額253億ドン(約1800万円)を集めていた。しかし、実際にはCI社はインターネットネット上に存在するだけの幽霊会社で、顧客の資金管理もネット上の口座で確認できるだけで領収書や証書の発行も行わないという極めてずさんなものだった。