ベトナム航空はこのほど、放射性物質を乗務予定の機内に持ち込んで運搬しようとした事件(※関連ニュース参照)に関して、同社客室乗務員グエン・チ・ニン・ザンさんを長期の乗務停止処分にした。原子力科学技術研究所が鑑定した結果、ザンさんが知人に頼まれてハノイ発ビエンチャン(ラオス)行きの便で運搬しようとした技術装置から弱い放射能が検出されたという。
ベトナム航空によると、ザンさんは契約して6カ月しか経っていない乗務員だが、飛行の安全に関する知識や適切な処置についての訓練は受けているという。原則として、乗務員は手荷物と制服しか機内に持ちこめないと定められている。監督機関は事件の全容を解明するため引き続き調査している。