ホーチミン市クロマトグラフィー(色層分析)開発・訓練センターの研究グループは1月27日、ホーチミン市と近隣各省で販売されている家禽の卵から発ガン性のある色素、スーダンレッドが検出されたと発表した。
これは、ホーチミン市と近隣各省の市場で無作為に選んだ家禽の卵と加工品18サンプルと、ホーチミン市内のスーパーマーケットの8サンプルを検査した結果によるもの。市場の18サンプル中、9サンプルからスーダンレッドが検出された。この9サンプルの卵は、供給元が不明でパックに入っていなかった。一方、スーパーの卵からは検出されなかった。
スーダンレッドはほとんどの国で食品への使用が禁止されている工業用色素だが、鮮やかな色の卵黄卵を生産するため家禽業者が飼料に混入することがあるという。しかし、同研究グループがカントー市で飼料5サンプルを検査したところ、同じ色素は検出されなかった。問題の卵は、他国からベトナムに輸入された可能性が高い。通常の卵との判別は難しいため、同センターは、商標のついた供給元が明らかな卵を購入するよう消費者に呼びかけている。