長年にわたり逃亡を続け全国に指名手配中だった男が、自宅に舞い戻ったところを警察に発見され、自分の娘を盾に立てこもるという事件が起きた。
この男はホアン・ヴァン・タイン(48歳)で、1999年に大量のヘロインを外国からベトナムに持ち込んだとして北中部地方のハティン省警察に逮捕された。ところが、その後タインは脱走に成功、全国に指名手配されていた。タインは約8年間の逃亡生活を経て、13日に北中部地方ゲアン省ヴィン市にある自宅に戻り妻子と再会していた。
この情報を入手したゲアン省警察は14日、タインの自宅を包囲した。ところが、警察の動きを予想していたタインは大量の銃をあらかじめ用意しており、自分の13歳になる娘を人質に自宅に立てこもった。結局、警察の説得によりこれ以上逃亡は続けられないと悟ったタインは数十分後に投降、8年ぶりに御用となった。なお、タインの兄と弟も麻薬犯罪で1999年に逮捕され、それぞれ2001年に死刑と終身刑の判決が下っている。