公安省ハイテク犯罪捜査課は13日、ゲアン省警察と協力し、「貧困者救済基金」の名をかたり携帯メールを悪用して金をだまし取っていた2人組の男を逮捕した。この2人は共に北中部地方ゲアン省在住のホアン(18歳)とフオン(25歳)で、このうちネットカフェのマネージャーのホアンが首謀者と見られている。
これより前、ベトナムテレビ(VTV)は特別番組で「貧困者救済基金」への募金を視聴者に呼びかけた。募金の方法は、携帯電話で4桁のある番号にメール送信するというもの。2人は募金に応じた人の電話番号がテレビ画面上にテロップで流されるのを書き取り、募金応募者に賞金が当たったので折返しメールを送るようにという偽りのメールを送った。このメールを信じた人が返信すると、彼らの口座に1万5000ドン(約110円)が自動的に払い込まれるというシステムを豊富なネットの知識を悪用して作り上げていた。
彼らがこの手口で不正に手にした金額は総額2000万ドン(約15万円)に上り、1000人以上の人がだまされた計算になる。捜査機関はこの2人を詐欺及び窃盗罪で起訴することを決めた。