オーストラリアのシドニー空港で3日、ベトナム航空の操縦士が多額の現金を申告せずに持ち出そうとして地元警察に逮捕・拘留された。この操縦士は、ホーチミン行きのフライトに乗務するためオーストラリアを出国する際、現金50万米ドル(約5700万円)を荷物の中に忍び込ませていた。
また今年4月には、乗客200人以上を乗せたベトナム航空の旅客機が、地上との連絡が途絶えたまま1時間5分もの間ヨーロッパ上空を飛行し続けるという事態が発生した。この間2人の操縦士は、自動操縦に切り替え、なんと「居眠り」していたというのだ。管制塔からの問いかけにも一切応答がないため、緊急着陸に備えてチェコ空軍機まで出動したが、この時になってようやく2人は目を覚まし、事なきを得た。
その後の調査委員会で2人の操縦士は、通信が途絶えた理由について「チェコ領空に入る際に周波数を変更し忘れたため」と説明しているが、実際はチェコ上空に差し掛かる前から通信が途絶えていた。