公安捜査当局はこのほど、昨年発覚したホーチミン電力公社幹部による組織ぐるみの汚職事件(関連ニュース参照)の捜査を今週中にも終了することを明らかにした。
この事件は、家庭用電気メーター約31万個をシンガポールから輸入したと見せかけ、実際は国内で安価な部品を組み立てて、総額1850億ドン(約13億円)あまりを着服していたもので、国会議員も務めていたレ・ミン・ホアン前社長を含む17人が起訴されている。この事件ではシンガポールにあるダミー会社の関与が明らかになっているが、結局捜査員を派遣せず事件の詳細が明らかにされないまま、捜査が終了することになる。
今回の事件について捜査当局が作成した全被告の財産目録には、30平米の土地や総額500億ドン(約3億5000万円)相当とされる家屋10棟などが含まれている。