ホーチミン市交通運輸局は13日、身体障害者向けに市バス乗車無料カードを発給し、市内全域で運行する市バスの運賃を無料とする決定を行なった。現在市内には、市が運賃の一部を助成している補助金バスと、すべてを運賃収入でまかなう普通バスがあるが、対象者は今後どちらのバスへの乗車も運賃を支払う必要はなくなる。
しかし新聞等の報道によると、これまでに割安な定期券利用者に対する乗車拒否が公然と行なわれるなど、市バスの運行管理は依然厳しく行なわれておらず、今後無料カードの利用者が差別的に扱われる恐れもあり、実際にカード保有者が問題なく無料で市バスを利用できるかどうかには疑問が残る。
同局は労働傷痍兵社会福祉局、障害者協会と協力し、対象者に無料カードを発給し、今月30日の南部解放記念日までに施行する計画。