1月22日、ベトナム歴史博物館調査チームは、フートー省情報文化局と協力して行った同省ヤータン村レム集落での6回目の遺跡発掘調査で、王墓や陶器などの遺跡を発見したと発表した。同遺跡は、深さ約120センチメートルのところで発見され、保存状態も極めて完全な状態に近いという。王墓内の遺体は、直立に横たわっており、頭部は東方向に向かって置かれていたとのことだ。考古学調査チームによると、遺体は背丈が150センチ程の女性で推定年齢は20~30歳、約3200年~3700年前のものと推測されるが、同年代以後のレム集落住民の遺体の可能性もあるとのことである。
この遺跡発掘は、レム集落がベトナム国家形成の成り立ちとされる、伝説のフン・ヴォン王時代以前の鉄器時代を研究するにあたって、非常に重要な場所であることを改めて示した結果になった。