ホーチミン電力公社を舞台にした電気メーター不正納入汚職事件で、ホーチミン公安は24日、事件に関係した7人を逮捕、米国国籍の容疑者を国際指名手配した。
逮捕されたのは電力公社関連では、公社副社長のレ・バン・ホアンのほか、物資室長、元国際協力室長、技術室長、営業副室長、電気試験センター副センター長の計6人。そのほか、シンガポールにあるダミー会社のベトナム現地法人社長で、香港生まれの米国人ウォン・カ・コ容疑者を国際指名手配したほか、ベトナム人副社長を逮捕した。
この事件は、ホアン元副社長が、実際には家庭用デジタル電気メーター31万2千個を国内の自宅で組み立てたにも関わらず、シンガポールから完成品を輸入したと偽り納入し、差額分990億ドン(約620万米ドル)を着服していたほか、息子が経営する会社に設備納入権を与え水増し請求するなど、国家に対し多大な損害を与えた。事件は住民から、デジタルメーターが以前のアナログメーターより進みが速いとの苦情が新聞などに多数寄せられたことから、明るみになった。