(C)tuoitre |
- 母親と妻、息子、娘の計4人殺害
- 逃走先バリア・ブンタウ省で御用
- 貧困から家族を解放したかったと供述
ハノイ市警察は19日、家族4人を殺害したとして、同市フースエン郡在住のブー・バン・ブオン容疑者(男・52歳)を起訴した。同容疑者は18日に逃走先の東南部地方バリア・ブンタウ省で逮捕されていた。
同容疑者は警察の取り調べで犯行について自白。同容疑者は15日午前10時ごろ、まず娘(19歳)を殺害して遺体をベッドの下に隠した。同日昼頃、息子(17歳)が帰宅すると、昼寝するよう言って、午後3時頃に寝ている息子を殺害し、同じく遺体をベッドの下に隠した。
同日午後11時ごろには、仕事から帰ってきた妻(50歳)も殺害し、やはりベッドの下に遺体を隠した。日付が変わって16日午前1時ごろ、同容疑者は長い間、病気で寝たきりだった母親(79歳)を最後に手にかけると、遺書を書いて睡眠薬を飲んで自殺を図った。
しかし、死にきれなかった同容疑者はハノイ市からバスに乗ってダナン市(南中部沿岸地方)、バリア・ブンタウ省へと南下。ブンタウ市では寺を訪れて、自らの手で殺めた家族たちの冥福を祈ったとのこと。
家族4人の遺体は、同容疑者の妹が17日午後に発見して警察に通報。警察は事件の重大性を考慮して捜査を拡大。容疑者の逃走先を突き止めて、バリア・ブンタウ省で身柄を確保した。なお、同容疑者は動機について、「貧しさから家族を解放したかった」と供述している。