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北中部地方ハティン省カンロック郡(huyen Can Loc)を通過する道路で16日午後6時半ごろ、中年男性が交通事故に遭って地元病院に救急搬送されたが、その後、転送先をめぐって患者家族が反発して大暴れし、救急車を損壊させていたことが分かった。
交通事故に遭ったのは、同郡ゲン町(thi tran Nghen, huyen Can Loc)在住のT・Hさん(57歳)。Hさんは右足くるぶしの骨とあごの骨を骨折した状態でカンロック郡医療センターに救急搬送された。なお、意識ははっきりした状態だった。
その後、医師らが応急処置を施していた際、患者家族らが医療センターに大挙してやってきて、威圧的な態度で他の病院への転送を求めた。これを受け、同センターは患者を医療システム上でレベルが1つ上のハティン省総合病院に転送する手続きを行った。
救急車が同病院から約6kmの地点に着いたところで、一緒に救急車に乗った患者家族ら5人が騒ぎ始めた。大声で叫んで看護師と運転手を罵った上、救急車の運転席と患者室の仕切りガラスを割るなどして車内で暴れ、約50kmも離れた同地方ゲアン省のフウギ総合病院に向かうよう脅した。
患者家族らの言動が余りにも野蛮だったため、看護師と運転手はやむなく患者をゲアン省の病院に転送した。移送中、患者のHさんは何度も看護師に唾を吐き、患者家族らは「着いたら救急車に火をつける」「運転手をぶん殴る」などと脅迫を続けていた。
この騒動をめぐり、カンロック郡医療センターは同郡警察に被害を届け出て捜査を求めた。