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ホーチミン市ビンタイン区にある路地の民家で2020年12月、男性が黒い粘着テープで頭部をぐるぐる巻きにされて土下座した状態で死亡しているのが発見された事件で、同区人民裁判所は17日、過失致死罪に問われていた男に執行猶予付き禁固2年の判決を下した。
判決を受けたのは、死亡したTさん(男性・当時26歳、同ティエンザン省出身)の恋人である同性愛者のグエン・クアン・ブー被告(34歳、南部メコンデルタ地方ベンチェ省出身)。被告はTさんと恋人関係にあり、たびたびBDSMプレイ(互いに同意の上で行う支配する側とされる側に分かれた性的嗜好の行為)に興じていた。
2人は事件当日の2020年12月23日夜、Tさん宅でSMプレイをしていた。被告はTさんの要望に従い、縄でTさんの手足を縛り、ウェットティッシュを口の中に詰め、黒い粘着テープで頭部を巻いた。これらのSM器具はTさん自身が準備したものだった。
ことが終わった後、被告は24日未明に帰宅。その後、Tさんは同日午後9時ごろに自室で死亡しているのが発見された。この情報を知った被告が午後11時半ごろ、様子を見るため現場に戻ったところを警察によって逮捕された。
検死の結果、Tさんはメタンフェタミンを使用し、軽度の外傷性脳損傷を伴う急性肺水腫で死亡したことが確認された。
被告は罪状を素直に認め、Tさんの遺族に賠償金を支払ったため、裁判所は情状酌量の余地があるとして軽い刑を下した。