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名探偵コナンに登場する主人公のライバルキャラクター「怪盗キッド(Kaito Kid)」のフェイスブック(Facebook)ファンページが、7月上旬に行われた高校卒業 兼 大学入試試験(国家統一試験)の国語試験の内容を予想して的中させた出来事について、公安省は捜査の上、試験問題の漏えいはなかったと結論付けた。ただし、公安省はファンページの管理者に対し、行政処分を科す方針を示した。
これは教育訓練省品質管理局が明らかにしたもの。同局の発表によると、行政処分を受けるのは、ホーチミン市内の大学に在籍中の大学生3人。この3人は趣味で同ファンページを管理・運営していた。
3人は、独自の分析とネット民の投票結果をもとに出題内容を予想。噂されていたような教育機関に対するハッキングや問題用紙を盗み出すといった行為は確認されなかった。
しかし、当局は今回の出来事が試験問題の漏えい疑惑に繋がり、巷を騒がせたことを重く見ている。3人の行為は、試験の安全確保にマイナスの影響を及ぼし、郵便・通信および情報通信(IT)分野における行政違反の処分を規定する政令第15号/2020/ND-CPに抵触したとされ、公安省は大学および地元当局と協力し、大学生らを処分する方針。
「怪盗キッド」のファンページを運営する大学生らは、国家統一試験の前日、「マジックショーは終わりだ。明日の国語の入試課題は、作家グエン・ミン・チャウ著の『遠くの船』だ。みんなの健闘を祈るよ」と投稿。翌日行われた国語の試験では、まさに『遠くの船』が課題となっており、見事に予想を的中させた。
「怪盗キッド」が国家統一試験の入試内容を言い当てるのは、これが初めてではなく、2020年と2021年にも国語入試の内容を的中させており、受験生たちの救世主となっていた。以前の投稿で「マジックで問題用紙をのぞいた」とコメントしたことがあり、その的中率の高さから、教育機関のシステムに潜入して本物の怪盗さながらに問題用紙を盗み出したのではとの疑惑が持ち上がっていた。