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南部メコンデルタ地方カマウ省カマウ市にある進学校のファンゴックヒエン高校で18日、副校長が学校の風紀に違反した生徒らに対し、ゴミ箱に捨てた食べ物を拾って食べるよう命じたとして、大きな波紋を呼んでいる。
L・T・D副校長(男性)は18日朝、生徒の風紀状況を視察するため各クラスを巡回中、3年生の生徒6人が教室に食べ物を持ち込んでいたのを発見。同校では教室への食べ物持ち込みが禁止されているため、副校長は生徒らに対し、校庭のベンチで食べるよう指導した。
校庭のベンチまで移動する途中、生徒2人が持っていた食べ物をゴミ箱に捨てた。副校長が全てのクラスを巡回した後、校庭のベンチまで来たところ、生徒2人が食べ物を持っていないのを発見したため、食べ物を拾ってきて食べるよう命令した。
生徒らが実際にゴミ箱から食べ物を拾って食べたかは不明だが、このうち生徒1人は当日学校を欠席した。この行き過ぎた指導を知った保護者らは、副校長のやり方は教育的指導ではないとして強く抗議している。
この出来事を巡って、同省人民委員会は、早急に調査を行って結果を報告し、違反が見つかった場合は厳格に処分するよう同省教育訓練局に指導した。
なお、同校の校長は、「副校長は生徒が食べ物をゴミ箱に捨てたとは知らず、どこかに隠しただけだと思っていた」と説明した。学校側は副校長に対し、生徒と保護者に謝罪するよう求めている。