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北部紅河デルタ地方タイビン省タイビン市で2019年12月に起きた毒入りタピオカ殺人事件で、同省人民裁判所は17日、被告の女に死刑の判決を下した。
死刑を言い渡されたのは、ライ・ティ・キエウ・チャン被告(女・26歳)。この事件では、チャン被告が不倫相手の妻に毒入りのタピオカミルクティー(パールミルクティー)を送りつけて毒殺しようと試みたものの、無関係の女性がこれを口にして死亡した。
起訴状によると、チャン被告は従妹に当たるD・T・H・Yさん(女性・31歳)の夫であるP・V・Qさん(男性・31歳)と不倫関係にあったが、Qさんに別れを告げられたため、嫉妬からYさんの毒殺を決意した。チャン被告はインターネットで液体の毒を調達し、数杯のタピオカミルクティーに毒を盛り、Yさんが看護師として働いている病院に送りつけた。
この時Yさんは不在だったため、同僚が代わりに受け取り冷蔵庫にしまった。その後、同病院の看護師であるHさんが冷蔵庫から1杯を取り出して1口飲んだところ、急性中毒を起こし、同僚に応急処置を施されたが間もなく死亡した。
裁判所はチャン被告に対し、Hさんの遺族に2億6900万VND(約124万円)の損害賠償を支払うほか、Hさんの子供3人が18歳になるまで1人につき月額200万VND(約9200円)の養育費を支払うよう命じた。