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8月中旬にホーチミン市タンソンニャット国際空港で女性スタッフを下品な言葉で罵ったり、セキュリティ担当者を殴ったりし問題となったハノイ市の女性警察官が、共産党から除名された。ハノイ市公安局が明らかにした。
党除名の処分を受けたのは、ハノイ市ドンダー区の交通警察隊の隊員であるレ・ティ・ヒエン大尉(女性・36歳)。同市公安局はさらにヒエン大尉を中尉に降格し、バックオフィスの部署に異動させると発表した。
ベトナム人民軍と人民公安では、階級が高い順に大尉・上尉・中尉の順となっており、ヒエン大尉は党除名に加えて2階級の降格と、実に厳しい処分を受けることになった。
ヒエン大尉は8月11日午後、3歳になる娘と夫と3人でホーチミン発ハノイ行きVN248便の搭乗手続きを行っていた。しかし、預け入れ荷物(受託手荷物)1個が重量制限を超えていたため、機内持ち込み手荷物として持ち運ぶよう求められると、搭乗手続きを担当していた女性スタッフに大声で怒鳴りつけ、汚い言葉で罵倒した。
ヒエン大尉はその後、問題の荷物を自分で持ち運ぶことに同意したが、保安検査場へ移動する間にどこかで搭乗券を落としてしまい、搭乗手続きエリアに戻ってまた騒ぎを起こした。セキュリティ担当者を押したり髪を引っ張ったり、「殴ってみろ」と挑発したりして大暴れした挙句、手錠をかけられてタンソンニャット国際空港警察署に身柄を引き渡された。
この時に撮影された動画には、ベトナム航空のスタッフとセキュリティ担当者が冷静かつ丁寧な態度でヒエン大尉に対応していたのと対照的に、ヒエン大尉が下品な言葉を吐いてスタッフを罵倒する様子が映っており、後からヒエン大尉が警察官だったことが判明したことでさらに大きな波紋を呼んだ。