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ハノイ市クオックオアイ郡で22日午前4時ごろ、産気づいたためバイクの後ろに乗って病院に向かう途中だった妊婦が破水し、通りがかった刑事警察の的確な処置により、道端で赤ちゃんが誕生するという出来事があった。
同郡に住むホアン・ティ・フオンさんは同日の早朝に産気づいたが、夫は地方に出稼ぎ中で不在だったため、義姉のバイクの後ろに乗って病院へ向かった。しかしフオンさんは途中で破水。あまりの痛みにバイクを降りなければならなかった。
義姉がうろたえていたところ、パトロール中の同郡の刑事警察グエン・バン・ティエップ少尉とドアン・タイン・トゥン准尉が通りがかった。ティエップ少尉とトゥン准尉はすぐにタクシーを呼ぶも間に合わず、暗闇の道端をバイクのライトで照らしながら、約10分後に見事に赤ちゃんを取り上げた。
その後、妊婦と赤ちゃんはへその緒で繋がったままタクシーで病院に搬送され、母子共に無事だということが確認された。赤ちゃんは、体重3400gの元気な男児だという。
助産師さながらの活躍を見せたティエップ少尉とトゥン准尉はいずれも独身で、出産に立ち会った経験もなかった。マスコミの取材に対しトゥン准尉は、「まさかその場で出産するなんて思いもよらなかった。まだ若く独身ということで恥ずかしさもあったが、フオンさんと赤ちゃんを助けたい一心で頑張った」と語った。