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東南部バリア・ブンタウ省ブンタウ市にある全長10キロのサウビーチ(バックビーチ)には、毎週末の夜から明け方にかけて、頭に懐中電灯を括り付け、金属探知機とスコップを抱えた集団が現れる。砂浜を一生懸命探る彼らは、「週末のトレジャーハンター」だ。
「トレジャーハンター」と言っても、ビーチを探っているわけだから、沈んだ海賊船のお宝を引き上げるわけではない。彼らの「お宝」は海水浴客が落としたアクセサリーなどの宝飾品だ。それを金属探知機で見つけ出し、販売して生計を立てるのだ。金属探知機は1台700万ドン(約3万3700円)で購入でき、運良く月700万~800万ドン(約2万3700~3万8500円)を稼げるときもあれば、数十万ドン程度の時もある。
一家総出で「宝探し」を始めて、既に10年以上の経験を持つ男性によると、サウビーチだけでなく、同省スエンモック郡のホーチャムビーチ、ホーコックビーチ、ロンディエン郡のロンハイビーチなど、海水浴客の多いビーチを巡回し、作業がダブらないよう互いに連絡を取り合いながらローラー作戦を展開しているという。