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バックパッカー天国と呼ばれるホーチミン市1区ブイビエン通りで外国人旅行者2人が「香港から来ました。バイクに乗ったひったくりにご用心」というプラカードを持って物売りしている姿がネット上にアップロードされて話題になっている。VNエクスプレスが報じた。
2人は香港から来たバックパッカーのカップルのケイさん(男性:23歳)とドリスさん(女性:23歳)で、数か月に及ぶヨーロッパの旅を終えて、次なる旅行先として東南アジアの旅をスタートすべく、今月10日、ホーチミン市に到着した。熱気あふれる東南アジアの風を満喫していた2人だったが、13日の昼頃ビンタイン区の道路脇を歩いていたところ、バイクに乗ったひったくりに遭遇、瞬く間に手提げかばんを盗まれてしまった。かばんの中には所持金の殆どとパスポートが入っていた。
2人は警察に盗難に遭ったことを通報し、在ホーチミン中国総領事館にパスポート紛失届を提出、再発行を求めた。再発行にはしばらく時間が掛かるそうで、所持金の殆どを奪われてしまった2人は、已む無くこれまでの旅先で撮った写真や購入した品物などを売ることにしたという。
「ネットでこのことを知った親切なベトナム人が食料や水を分け与えてくれた。お金を渡そうとしてくれる人も大勢いるが、それは丁重にお断りした。ここで所持品を売ることで、私たちのようなバックパッカーや旅行者に、ベトナムを訪れる際は、ひったくりに注意するよう呼びかけたい。それにパスポートが捨てられていたとして、誰かが拾ってくれている可能性もある。ここでこうしていることによって、パスポートが見つかることを信じたい。どちらにしても今回の件はいい勉強になった」と2人は語った。
なお、2人のパスポートとクレジットカードは後日、現地住民が拾って、1区ファムグーラオ地区警察に届け出ていたことが分かった。