4月30日、北中部ハティン省フオンケー郡の村人14人がラオス国境付近の森林内で木材の切り出し作業をしていたところ、銃を持ったグループに襲われ、ラオス側に連れ去られる事件が起きた。この際14人のうち2人が逃走に成功した。
その後5月2日に12人のうち6人が選ばれ、誘拐グループの中のベトナム語が流ちょうな2人からベトナムに戻って残りの仲間の身代金として7000万キップ(約80万円)を用意して来るよう命じられた。
このため、一度ベトナムへ戻ったグエン・バン・タムさん(35歳)らは現金を用意して人質となっている仲間がいるはずの山小屋を再び訪れたが、中はもぬけのからで「水牛の足跡を追え。午後3時までに会えなければ家に帰るように」という置き手紙が残されているだけだった。タムさんらは指示に従って帰宅し、警察に通報した。
現在、ハティン省国境警備隊がラオス警察と協力して犯人グループの逮捕と人質の救出に全力をあげている。
<続報>ハティン省国境警備隊は13日、ラオスに誘拐され行方不明になっていた6人を発見し無事保護したと発表した。同警備隊は11日午後、ラオス中部ボーリカムサイ県の山中の小屋に閉じ込められていた6人を発見した。誘拐グループは逃走した後だったという。