南中部クアンガイ省警察はこのほど、同省ソンタイ郡ソンタン村在住のディン・バン・チエウ(30歳・男)をチエウの妻ディン・ティ・ボンさん(26歳)の殺害容疑で起訴することを決めた。
チエウ容疑者とボンさんの夫婦は3人の子どもに恵まれ、まじめに働く夫婦として近所でも評判だった。ところが昨年末に所有していた森林を売って1億5000万ドン(約83万円)という大金を生まれて初めて手にしたチエウ容疑者は、それ以来人が変わったように酒や浪費におぼれていったという。
今年3月4日午前0時ごろ、チエウ容疑者が酒に酔って帰宅した際、ボンさんは内側からかぎをかけて同容疑者を閉め出した。これに激高した同容疑者はドアを蹴破って屋内に侵入し、ボンさんに罵声を浴びせかけた。しかしボンさんもこれに応戦したため、2人は激しい口論となった。その後怒りの収まらないチエウ容疑者は、家にあったガソリンをボンさんの身体中に浴びせかけ、火をつけるという凶行に及んだ。
叫び声を聞いて駆けつけた近所の人々は、火を消し止めてボンさんを地元の病院に搬送したが、結局ボンさんは大やけどが原因で亡くなった。妻が亡くなったのを知ったチエウ容疑者は事件から約2週間後の今月20日に地元警察に自首していた。