10日午後2時半ごろ、南中部カインホア省ニャチャン市にある同省住民相談室内で、相談室長のブイ・バン・フンさんが相談者の男に刺されて重傷を負う事件が起きた。
同僚らの証言によると、フンさんを刺したのはニャチャン市在住のグエン・バン・ホンという男で、ホンが訴えている土地問題の処理にはまだ時間がかかるとフンさんが説明すると、ホンは声を荒げ始めたという。このため、相談室の別の男性職員がホンの様子をビデオで撮影して警戒していた。フンさんが説明の終了を告げて立ち去ろうとしたとき、ホンは突然隠し持っていた刃物を取り出してフンさんに襲いかかり左肩を刺した。
ホンは現場から逃走したが、同日夜までに警察に逮捕された。ホンは今年1月23日にも別の相談担当者に暴力を振るっていたことが分かっている。同省では住民相談室の職員が相談者に襲われる事件が頻発しており、その対応策が急がれている。