8日午後7時ごろ、ホーチミン市ビンタン区のリエンさん(36歳)という女性が経営する生地販売店に男2人と女1人の外国人3人組がやって来た。このうち、男1人と女1人が50万ドン札(約3700円)を出して14万ドン(約1000円)の布を買ったため、リエンさんはお釣りの36万ドン(約2700円)を返した。
すると、彼らは受け取った20万ドン札を別の20万ドン紙幣に交換するよう求め、他の紙幣はないというリエンさんに対して現金の入れてある袋を見せるよう要求した。このため、リエンさんは仕方なく彼らに袋の中を確認させたが、彼らが立ち去った後で80万ドン(約6000円)がなくなっていることに気がついた。
その15分後、3人組を乗せたタクシーが店の前を通過するのを見つけたリエンさんは、バイクタクシーに乗って追跡、先刻の男女2人をタクシーから引きずり降ろしたところ、彼らは渋々80万ドンを返した。リエンさんはさらに、警察に同行するよう食い下がったが、タクシー運転手が席を外した隙にタクシー内に残っていた男が運転席に移動し、仲間2人を乗せて現場から逃走したため、3人組を取り逃がしてしまった。
その後、タクシーは市内6区の路上に乗り捨ててあるのが発見され、車内から携帯電話などが押収された。現在、ビンタン区警察が全力で3人組の行方を追っている。