ベトナム航空サービス社(バスコ、Vasco)は23日、東南部バリア・ブンタウ省のコンダオ島の空港で、荷物の中に手りゅう弾を隠し持っていた乗客1人を発見したと発表した。
この乗客はホーチミン市在住のズオン・ティエン・タイン(24歳・男)で、同日午前11時30分発ホーチミン市行きの航空機に搭乗しようとしていた。搭乗直前に同行の友人が「コンダオ島に来たんだから、武器でも土産に持って帰らないとな」と話し、タインが「手りゅう弾が2つあるじゃないか」と答えた。この会話を耳にした空港保安職員が、タインに会話の内容を聞きなおしたところ、タインが同様の答えをしたため、すぐに身柄が拘束された。
他の乗客には影響はなく、同機は予定時刻通り出発した。タインは警察に身柄を移され、詳しく取り調べを受けている。
<続報>
その後の調べで、実際には手りゅう弾はなく、タインが冗談のつもりで話していたことが分かった。バスコは同社のすべての路線で永久にタインの搭乗を拒否し、この事件で受けた経済的損害の賠償を求めることを決めた。なお、ベトナム航空とパシフィック航空も、タインに対し全路線で搭乗を拒否する意向を示している。