22日深夜キエンザン省ラックザー市のバスターミナルで1人の女がパン屋で公衆電話を借りた。パン屋の主人は女から10万ドン紙幣(約740円)を受け取り、9万6000ドンのお釣りを渡した。女は釣銭を受け取るとすぐさま、パン屋主人の妹が経営する隣のタバコ屋に入り、タバコを買い、また続けて10万ドン紙幣(今度はポリマー製紙幣)を差し出した。それを見ていたパン屋の主人は「おやっ??変だな??」と思ったがそれが何を意味するかその時はまだ気が付かずにいた。女はタバコのお釣りを受け取るとすぐに行ってしまった。
「…やられた!!」偽札に気が付いたパン屋の主人はバイクタクシーで女を追いかけた。それに気がつき逃げようとした女が転んで落としたバッグをパン屋の主人が奪い取り、公安に届け出た。バッグを開けると偽10万ドン紙幣が出てくるわ出てくるわ、合計395枚(うちポリマー製197枚)を押収した。偽札を作るのが難しいとされるポリマー紙幣だが、最近はその偽札も増えている。上記の事件のように、すぐバレる使い方をする間抜けな犯人もいるが、通常、犯行の手口は極めて巧妙だ。代金の受け渡しをする際には、注意しすぎてもしすぎることはない。