クアンガイ省公安交通警察局は7日昼ごろ、クアンナム省からホーチミン市へ向かう1台の長距離バスが乗客をまるで動物のように運んでいるという情報を受け、すぐさま調査に向かった。
51人乗りのそのバスには65人が乗車しており、車内はぎゅうぎゅう詰め。さらにバス床下のトランクを開けると、荷物とともに22人の乗客が発見された。調べによると、バスはターミナルを出発したときから満員だったが、途中でもどんどん客を乗せ、トランク内には通常の1/3の料金にあたる10万ドン(約747円)の「特別」料金で乗車させていたという。クアンナム省からホーチミン市へは、およそ821キロメートルの行程。
テト(旧正月)が明け、ホーチミン市行きのバスは連日込み合い、その状態を牢屋の中にいるようだと例える客もいる。そんな状態でもバスはできるだけ多くの人を乗せようとしており、乗客は健康を害するだけでなく、生命の危機にすら立たされている。