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- 就任後の初外遊でチリとペルー歴訪
- ベトナムとチリの伝統的関係を強化
- ペルー開催のAPEC首脳会議に出席へ
ベトナムのルオン・クオン国家主席は、就任後初外遊でチリを公式訪問し、現地時間10日にチリ共産党のラウタロ・カルモナ・ソト党首と会見した。
国家主席は会見で、チリ共産党をはじめとするチリ国民がベトナムの民族解放・南北統一、ベトナム共産党率いる国家建設を支援したこと、中でもソト党首が1970年代の反戦活動に積極的に参加してベトナムを支援し、両国関係構築に多大な貢献を果たしたことに謝辞を述べた。また国家主席はこの席で、ソト党首にベトナム共産党トー・ラム書記長からの挨拶とベトナム招待の意思を伝えた。
さらに国家主席は、ベトナムのこれまでの社会経済開発の成果を報告し、社会経済開発における目標とビジョンを共有。目標達成には自国の努力に加え、チリを含む世界各国の支援と交流が必要だとし、ベトナムは独立・自主・平和・協力・発展に向けた外交政策を堅持し、外交関係の多様化と多国間化、国際統合を推進して国際社会で信頼性の高いパートナーとしての役割を果たしていくと述べた。
ソト党首は、チリ共産党を含む連立与党の政党が多くの困難に直面している中、チリ共産党は、自国に適したソリューションをベトナムから学ぶようにしており、政党を問わず、ベトナムとの協力関係を深めたいと述べた。
クオン国家主席は同日、チリ社会党のパウリーナ・ボダノビッチ党首とも会見し、関係促進に努めた。
ボダノビッチ党首はこの席で、チリは1971年にベトナムと外交関係を樹立して、ベトナムと外交関係を樹立した最初の南米の国であると強調。両国が経済や政治、外交、文化のあらゆる分野で協力を拡大し、社会保障の確保など両国が関心を持つ分野について、ベトナムがノウハウを共有することを望んだ。
クオン国家主席は同日、故サルバドール・アジェンデ大統領(1970~1973年在任)の自宅を訪問し、故大統領の娘イザベル・アジェンデ上院議員を含む一家の健康を祈った。
なお、国家主席は12日までチリに滞在。その後、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するため、ペルーに渡る。