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- チン越首相がカタールを公式訪問
- 経済・貿易・投資の協力を主要な柱に
- 航空輸送・スポーツ・法律で協力文書締結
10月31日、カタールを公式訪問したファム・ミン・チン首相は現地で盛大な歓迎を受けた後、ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サーニ首相 兼 外相との首脳会談に臨んだ。
両首相は、それぞれの地域における相手国の役割と立場を重視しているとしつつも、現在の両国間の経済・貿易協力が両国の良好な政治関係や潜在的な協力の可能性、相手国の競争優位性に見合っていないとの共通認識を示した。
両首相はこれを踏まえ、両国関係を新たな高みに引き上げるべく、ハイレベルを含むあらゆるレベルの訪問や交流を継続することで一致。双方はまた、経済・貿易・投資分野の協力を両国関係の主要な柱とし、ベトナムの農産物や水産物、履物、縫製・繊維など、カタールのエネルギーや化学品など、それぞれの相手国が強みを持つ商品に便宜を図ることで合意した。
チン首相は、ベトナム・カタール間の自由貿易協定とベトナム・湾岸協力理事会(GCC)間の自由貿易協定の交渉を促進することを提案。カタールがインフラやエネルギー、港湾、農水産物生産などの分野で対ベトナム投資を増やすことを望んだほか、カタール企業各社に便宜を図ることを約束した。
一方、ムハンマド首相は、カタールに留学するベトナム人学生向けの奨学金を増額するほか、より多くのベトナム人労働者、特に高技能労働者の受け入れを増やすなどして人的交流を加速させるとした。双方は、一般旅券保持者向けのビザ免除協定の交渉も検討していく。
会談後には、両首相の立ち合いのもと、航空輸送に関する両政府間議定書やスポーツ分野に関する両政府間覚書、法律分野における両国司法省間協力覚書などの協力文書が締結された。
またチン首相は滞在中、タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長とハサン・ビン・アブドルラ・アール・ガーニム諮問評議会議長(国会議長)とも会見した。
首長はこの席で、カタールを含むアラブ民族がベトナムに深い愛情を持ち、ベトナムの英雄的な歴史と建国の成果を賞賛していると述べ、締結済みの協力文書に限らず、それ以外の分野でも国家レベルの大規模インフラ建設プロジェクトなど新たな協力を促進する必要性を主張した。
また諮問評議会議長は、ベトナムの革命に対して賞賛の意を表し、これが世界の多くの民族にインスピレーションを与えてきたと強調。両国関係を促進するための一環として両国議会間の協力機会を増やすことで一致した。