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- 日立財団が20年度より開始した表彰事業
- ASEAN6か国の26大学・研究機関を対象
- SDGsのゴール12とゴール13に貢献する研究
日立財団が主催する「2024年度(第5回)日立財団アジアイノベーションアワード」で、ベトナム人6人が受賞した。
「日立財団アジアイノベーションアワード」は、ASEANの社会課題解決と持続可能な社会実現に資する科学技術イノベーションを促進するために、日立財団が2020年度より開始した表彰事業だ。
同アワードでは、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を目的として、あるべき社会像を描き、科学技術の社会実装を計画に入れた優れた研究および研究開発において、画期的な成果をあげ、明らかに公益に供したと思われる個人またはグループを表彰する。
2024年度は、ASEANの中の6か国(カンボジア、インドネシア、ラオス、ミャンマー、フィリピン、ベトナム)の26大学および研究機関を対象に、SDGsのゴール12「つくる責任 つかう責任」とゴール13「気候変動に具体的な対策を」のターゲットに貢献する研究および研究開発の成果を募集した。
選考を経て、14人の受賞者が選定された。賞金は最優秀賞が300万円、優秀賞が100万円、奨励賞が50万円。
ベトナムの受賞者は以下の通り。
<最優秀賞>
◇グエン・フウ・ヒエウ氏(ベトナム国家大学ホーチミン市校工科大学)
「フルフラール製造および廃水処理への応用を目指したバイオマスからのナノマテリアル合成」
<優秀賞>
◇グエン・ティ・アイ・ニュン氏(フエ大学科学大学)
「ベトナム固有種薬草由来の医薬製品の研究開発」
<奨励賞>
◇ルオン・スアン・ディエン氏(ハノイ工科大学)
「機械化学および表面工学(MCS)のアプローチを活用した高活性金触媒とバイオマスベースのナノ複合材料の開発」
◇ボー・グエン・スアン・フオン氏(トンドゥックタン大学)
「コメ生産・水産養殖の持続可能性に向けたエコ戦略」
◇グエン・ディン・クアン氏(ベトナム国家大学ホーチミン市校工科大学)
「持続可能な紙生産に向けたバクテリアナノセルロースへの製紙スラッジの変換」
◇ブー・トゥー・チャン氏(ハノイ工科大学)
「ベトナム産農産物による健康への利益と持続可能な植物性製品の開発」
なお、ベトナムからは、2020年度(第1回)に2人、2021年度(第2回)に3人、2022年度(第3回)に4人、2023年度(第4回)に4人が受賞している。