ホーチミン市労働保護研究支所はこのほど、水生野菜の6割から基準値を超える鉛を検出したと明らかにした。同支所が市場と同市内の栽培地から無作為に採取した25のサンプルを検査したところ、主に空芯菜や水おじぎ草など16サンプルから基準値を0.17~1.32ミリグラム超えた鉛が検出されたもの。
汚染の原因は、工場や病院からの排水、生活ごみなどによるものとみられる。また、鉛濃度が高い原因としては、野菜生産者が毒性を強めるため低価格の農薬にガソリンを混ぜているためとみられている。食品中の鉛は急性の中毒症状は引き起こさないが、長期的に摂取すると肝臓・腎臓・神経などに影響が出て健康に害を及ぼす恐れがある。