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ベトナム人サーカス団員のザン兄弟ことザン・クオック・コーさんとザン・クオック・ギエップさんは3日午後、最後のギネス世界記録挑戦を成功させた。
兄弟はイタリア・ミラノで現地時間3日午後13時50分、気温6度という環境でギネス記録に挑んだ。今回の挑戦は、2人とも目隠しをして、頭の上に逆様になった相手の頭を乗せた状態で階段を10段上り、10mの道を進み、階段10段を下りるというもの。道幅は僅か50cm。兄弟はこれを1分55秒で行って見事にギネス記録を樹立した。
ギネス記録を達成した後、コーさんは「途中転びそうになったが、何とかバランスを取ってフィニッシュしました」と興奮冷めやらぬ様子で語り、ギエップさんは「兄弟にとって最後のギネス記録挑戦でしたが、二人とも集中していました。応援してくれた皆さんに感謝しています」と話した。
兄弟はこれまでの練習中に3度失敗しており、1月19日にホーチミン市でパフォーマンスした際には転倒。イタリアに渡る前日にも、同市でのパフォーマンスで階段に上る最初の段階で失敗するなど、失敗が続いていた。
これに先立ち、兄弟はスペインで2016年、兄のコーさんが頭の上に逆様になった弟のギエップさんを乗せた状態で90段の階段を52秒で上るギネス世界記録を達成。その後、2021年末には同じくスペインで、頭の上に逆様になった相手の頭を乗せた状態で階段100段を53秒で上るギネス世界新記録を達成していた。