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ベトナムの国民的音楽家で2001年4月1日に亡くなった故チン・コン・ソン(Trinh Cong Son)をテーマにした映画「Em Va Trinh(わたしとチン)」が、17日に公開された。
当初は、チン・コン・ソンの若き日を描いた「Trinh Cong Son」と、チン・コン・ソンの生涯にわたる恋愛を描いた「Em Va Trinh」が2本立てで公開される予定で、10日から2本が先行上映されていたが、17日以降は「Em Va Trinh」のみが上映されることになった。
理由として、上映時間95分の「Trinh Cong Son」と同136分の「Em Va Trinh」は一部の内容が重複しており、「Em Va Trinh」のほうを選択する観客が多いためだという。先行上映5日間の興行収入は「Em Va Trinh」が240億VND(約1億4000万円)、「Trinh Cong Son」が16億VND(約920万円)と大きく差がついている。
「Em Va Trinh」では、チン・コン・ソンと恋に落ちた日本人女性のミチコ(Michiko)役を、ユーチューブ(YouTube)チャンネル「aNcari Room」で人気の中谷あかりさんが演じている。
映画は、「ベトナムの怪しい彼女(Em La Ba Noi Cua Anh)」(2015年)や「昨日からの少女(Co Gai Den Tu Hom Qua)」(2017年)を手掛けたファン・ザー・ニャット・リン(Phan Gia Nhat Linh)氏が監督、「超人X.(Sieu Nhan X)」(2015年)や「ベトナムを懐う(Da Co Hoai Lang)」(2017年)、「輝ける日々に (『サニー』ベトナム版)(Thang Nam Ruc Ro)」(2018年)の監督であるグエン・クアン・ズン(Nguyen Quang Dung)氏がプロデューサーを務める。
制作期間5年、撮影期間65日、制作費500億VND(約2億9000万円)、メインキャスト40人、エキストラ3000人、衣装は1000着を超える。さらに1960年から1990年までの時代と、ソン氏が育った北中部地方トゥアティエン・フエ省からホーチミン市までの地域を描き出している。
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