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ベトナムの国民的音楽家である故チン・コン・ソン(Trinh Cong Son)の人生とソン氏の音楽をテーマとした映画「Em Va Trinh(わたしとチン)」が、11月にクランクインする予定だ。16日、監督と映画スタッフらはクランクインの儀式を執り行い、撮影の成功を祈った。
映画は、「ベトナムの怪しい彼女(Em La Ba Noi Cua Anh)」(2015年)や「昨日からの少女(Co Gai Den Tu Hom Qua)」(2017年)を手掛けたファン・ザー・ニャット・リン(Phan Gia Nhat Linh)氏が監督、「超人X.(Sieu Nhan X)」(2015年)や「ベトナムを懐う(Da Co Hoai Lang)」(2017年)、「輝ける日々に (『サニー』ベトナム版)(Thang Nam Ruc Ro)」(2018年)の監督であるグエン・クアン・ズン(Nguyen Quang Dung)氏がプロデューサーを務める。
この映画は、1960年代から1990年ごろが舞台。ソン氏がパリでとある日本人の女性と運命の出会いを果たしたことをきっかけに、青春と愛の物語が始まる。この日本人女性は、1980年代末にパリの大学に在学中、ソン氏の音楽と出会い、ソン氏の反戦歌を大学院での研究テーマにした。その後、ソン氏と恋に落ち結婚寸前までいったが、結局別れることになったという。
映画の製作費は400億VND(約1億8000万円)の見通し。キャストはまだ明らかになっていないが、今年2月にはメインキャストとなる日本人女性「M.」役を募集していた。
映画はチン・コン・ソンの20回忌となる2021年4月1日に公開予定となっている。