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映画製作会社ギャラクシー(Galaxy)は3月28日、ベトナムの国民的音楽家である故チン・コン・ソン(Trinh Cong Son)氏の20歳から40歳頃までの人生とソン氏の音楽をテーマとした映画を製作すると発表した。製作費は200億VND(約9760万円)。ソン氏の才能に憧れて恋に落ちた日本人女性とのエピソードも描かれる。
映画は、「ベトナムの怪しい彼女(Em Là Bà Nội Của Anh)」(2015年)や「The Girl from Yesterday(Cô Gái Đến Từ Hôm Qua)」(2017年)を手掛けたファン・ザー・ニャット・リン氏が監督、「輝ける日々に (『サニー』ベトナム版)(Tháng Năm Rực Rỡ)」(2018年)や「ベトナムを懐う(Dạ Cổ Hoài Lang)」(2017年)、「超人X.(Siêu Nhân X)」(2015年)で監督を務めたグエン・クアン・ズン氏がプロデューサーを務める。現在シナリオの執筆中で、来年に撮影、ソン氏の20回忌となる2021年4月1日に映画が公開される予定となっている。
映画でも描かれる日本人女性は、1980年代末にパリの大学に在学していた時、ソン氏の音楽と出会い、ソン氏の反戦歌を大学院での研究テーマにした。ベトナムに来てソン氏と会って恋に落ち結婚寸前までいったが、結局別れることになったという。
ニャット・リン監督は「音楽家のロマンを描きたい。ソン氏の人生には多くの詩の女神が現れた。この日本人女性はソン氏の音楽を愛し、ベトナムに来て研究をした点で特別な存在だ。彼女とソン氏の話はまだ多くの人に知られていない」と語る。同監督は今後、この日本人女性に会って話を聞いて理解を深めたいとしている。