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ホーチミン市1区のホーチミン市民劇場(Nha hat Thanh pho)で13日、チャイコフスキーの名曲を集めたクラシックコンサート「Once Upon a Spring - The Very Best of Tchaikovsky」が開催され、ホーチミン市の青年音楽家で構成される交響楽団「サイゴン・フィルハーモニー・ユース・オーケストラ(Saigon Philharmonic Youth Orchestra = SPYO)」が正式にお披露目された。
SPYOは18~25歳の若い音楽家で構成され、クラシック音楽を活性化し、人々に交響曲をより身近に感じてもらうことを目的として設立された。
SPYO理事長のグエン・バオ・アイン氏は交響楽団の設立について「私たちの使命はコンサートを開催し、国際的な音楽家を招いてベトナムの若年音楽家に技術を磨いてもらうことです」とコメントした。
また、SPYOは将来的にコンサートホールや劇場だけでなく、広く一般にクラシック音楽を感じてもらえるようなオープンスペースでの演奏も視野に入れている。
ホーチミン市音楽院のタ・クアン・ドン教授によれば、SPYO設立にあたり団員となる若年音楽家らは若く経験が少ないが故に、高い技術を求められる楽曲をきちんと演奏できるか不安も大きかったという。しかし、ドン教授はプロフェッショナルとして公演を重ねることで、各自が楽団の一員として演奏することに慣れ、技術を磨いていく相乗効果を確信しているという。
SPYO設立の支援者でもあるアンバーストーン・メディア(Amberstone Media)社の社長で、国内外で活躍するオーストラリア越僑の男性シンガーソングライターのタイン・ブイ(Thanh Bui)は、メディアを介してベトナムが音楽分野でも世界に広く知られるよう今後も支援していく方針だ。これを通して、ベトナムの若年音楽家が腕を磨く機会や場所が増えることが期待されている。