水上人形劇のアーティスト、ファン・タイン・リエム氏はこのほど、日本の10都市で15日間に16回の公演というハードスケジュールをたった1人でこなして帰国した。18日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
リエム氏は、紅河デルタ地方ナムディン省で7代続く水上人形劇の家系の生まれで、父親のファン・バン・ガイ氏の作ったテウ人形はフランスのルーブル美術館にも展示されている。リエム氏の家族は民間で初めての水上人形劇団を組んで国内を公演したこともある。この経験から移動が容易な小さな舞台を考案したリエム氏は、水上人形劇界の「魔法使い」と呼ばれている。
日本の公演では、直径6メートルの舞台や道具を先に船で送り、現地での組み立てや上演などを1人で行った。日本の観客は大変楽しむと共に興味を示し、人形劇上演後にも残ってリエム氏に多くの質問を寄せたという。