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- 生ココナッツ輸出額、前年比+61%増
- ココナッツ産業、国際市場で高い競争力
- ココナッツ輸出額でベトナムは世界5位
税関総局によると、2024年の生ココナッツの輸出額は3億9000万USD(約592億円)で前年に比べ+61%増加した。生ココナッツとココナッツ製品を合わせた輸出額は同+20%増の11億USD(約1670億円)で、14年ぶりに過去最高を更新した。
農業農村開発省によると、全国のココナッツ栽培面積は20万ha、生産量は年200万tに上る。米国と欧州の有機農産物規格に準拠しているのは、主に中部地方と南部メコンデルタ地方で、栽培面積の3分の1を占めている。南部メコンデルタ地方ベンチェ省のココナッツ(ズアシエムサイン=dua Xiem Xanh)は、8300ha余りで輸出向けの地理的表示(GI)が認められている。
ベトナム企業600社余りがココナッツの生産や加工に携わるココナッツ産業は、国際市場で高い競争力がある。ココナッツ輸出額でベトナムは世界5位に立っている。中国はベトナムの主要なココナッツ輸出市場で、輸出額の4分の1が中国向けだ。ベトナムのココナッツは中国のほか、欧州連合(EU)や米国、カナダ、韓国でも人気がある。
農業農村開発省国際協力局によると、ココナッツ製品の輸入需要は世界225か国にあり、一方で輸出できる国は179か国ある。ただし、上位5か国(フィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナム、オランダ)だけで世界の輸出量の90%を占めている。