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- 22年3月に6.25億USD相当のハッキング被害
- 4000万USD相当の暗号資産が凍結中
- 攻撃を仕掛けたのは北朝鮮のハッカー集団
地場スタートアップ企業のスカイメイビス(Sky Mavis)が7日に明らかにしたところによると、同社が開発したブロックチェーンゲーム(NFTゲーム)「アクシーインフィニティ(Axie Infinity)」をサポートするサイドチェーン「ロニン(Ronin)」が2022年3月下旬にハッキング被害を受けた事件で、ノルウェーの捜査機関であるOkokrim(オコクリム)は、盗まれた570万USD(約8億9000万円)相当の暗号資産(仮想通貨)を回収し、同社に返還した。
この暗号資産の回収・返還は、法執行機関や弁護士、会計士、米ブロックチェーン分析企業のチェイナリシス(Chainalysis)などのブロックチェーンフォレンジックチームが連携し成功させたものだ。回収された暗号資産の15%は回収・返還にかかる経費に充当され、残りの85%はアクシーインフィニティの元に入金される。
これとは別に、4000万USD(約62億円)相当の暗号資産が凍結されているが、回収と同社への返還の可否は予測できない状況にある。
これに先立ち、2022年9月に米連邦捜査局(FBI)が3000万USD(約47億円)相当の回収を、2023年2月にオコクリムが600万USD(約9億4000万円)相当の回収をそれぞれ発表した。
同事件では、USDコイン(USDC)とイーサリアム(Ethereum=ETH)合わせて約6億2500万USD(約980億円)相当の暗号資産が盗み出された。FBIによると、攻撃を仕掛けたのは北朝鮮のハッカー集団「ラザルス(Lazarus)」だったという。