日本の厚生労働省は12月19日、ベトナム産輸入カシューナッツの50%の検査を実施すると通達した。モニタリング検査でベトナム産輸入生鮮カシューナッツより基準値を超える残留農薬ペルメトリン(発がん性の疑いがある)を検出したため、モニタリングの頻度を5%から50%に引き上げる。各検疫所で同じ違反を再度発見した場合には、全品検査が実施されることになる。
ベトナムはインドと並ぶ世界有数のカシューナッツ輸出国で、2006年の輸出量は約13万トン、金額は約5億2000万米ドル(約613億円)に達した。輸出先はアメリカ、ヨーロッパ、中国が主で、全体の95%を占めている。