ベトナム人は1日何時間もインターネットを利用していますが、その中でも多くの時間をメッセージングに費やしています。日本だとメッセージングというと LINE(ライン) が圧倒的なシェアを占めていますが、ベトナムでは Facebook Messenger(フェイスブックメッセンジャー) と、ベトナムのIT企業 VNG が提供している Zalo(ザロ) の二つが圧倒的な人気を集めています。
今回は、18歳から39歳までのホーチミン市、ハノイ市に住む男女500人を対象にメッセージアプリについて調査してみました。
利用しているメッセージアプリは?
94%の回答者がFacebook Messengerを、89%がZaloを利用しています。
以前は人気だったLINEや Viber(バイバー) 、 Skype(スカイプ) などのアプリケーションは、上位の2社がサービスを拡張させていることもあり、以前ほどの勢いがありません。
Facebook Messenger 対 Zalo!
それではFacebook MessengerとZaloはどちらがベトナム人に人気があり、どのように利用されているのでしょうか?
この二つで好きなアプリを尋ねると、Facebook Messengerが60%の回答を得ているのに対して、Zaloは36%です。 Facebook Messengerを支持する人が若い世代ほどに高まっている のは、Facebookの若者離れが起こっている欧米とは異なるベトナム特有のトレンドです。
好きな理由は?
好きな理由について尋ねてみると、Facebook Messengerは、「友達が使っているから」「情報収集に長けているから」「機能が豊富だから」などの項目で多くの支持を集めています。
それに対して、Zaloは「使いやすい」「メッセージ機能が優れている」などユーザビリティの面で長けていると回答する人が多い特長があります。
Facebook Messengerはより多くの人とのやりとりに利用されているのに対して、Zaloはより近い関係の人々との密なやりとりに使われています 。
実際、友達とのやりとりにはFacebook Messengerの利用が圧倒的であるのに対して、恋人や仕事などでのやりとりにはZaloを利用する人々の割合は高めです。仕事においてZaloの利用が多いのは、Zaloの画像送信機能が利用者から高い評価を受けており、仕事利用に適している面もあるかと想定されます。
使うデバイスは?
それぞれのアプリの違いは、利用デバイスにも反映されています。多くの人とのやりとりが発生する Facebook Messengerにおいてはパソコン、スマホとあらゆるデバイスで利用されているのに対して、限られた仲間とのやりとりが主となるZaloはスマホでの利用がほとんどです 。
今後メッセージングアプリは、AI(人工知能)などにより、より賢く進化していくと考えられます。その時に、ベトナム市場を熟知したZaloがシェアを奪うのか、高いグローバルブランド力を誇るFacebookが圧倒するのか非常に興味深いところです。