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【第10回】「おそとでメキシカンピザつつきながら、クラフトビア呑んでみた」の巻

2017/03/31 07:30 JST配信

こんにちは、おそと呑み研究所所長の加藤です。

今回で10回目 です。

くー、「ありがとう」と10回言いたい。

というか言わなくてはいけないのです。

大好きなおそとで呑んでキャーキャー笑ってるだけのコラムを10回も続けられるなんて・・・。

もうね、 「10」 って数字はすごいですよ。

なんてたって二桁です。

一桁は所詮一桁、どう頑張っても二桁にはならないし、マックス9だし。

そこ超えて、二桁までいっちゃうと、マックス99。

10倍以上ですよ。

もうそこまで行っちゃえば、何でもできる気がする・・・。

それにうちは10区も近いので、たまに行きますが、おそと呑みの穴場なんです。

5区、6区からも比較にならない位ビールも食べ物も安い!

やはり、ローカルフードは10区です。

はい、もうやめますね、10の話は・・・。

そういえば、タイのバンコクで屋台を撤去する動きが加速してるという話を聞いて、

「ベトナム、チャーーンス!屋台がないアジア感の消えたバンコクなんて、ちょっとばばちいシンガじゃん!バンコクさん、ありがとうー!アジアの混沌さと艶っぽさと利便性の溶け合った景色を見たい観光客の受け皿にベトナムがなる!」 と、おそと呑み親善大使として勝手にほくそ笑んでたら、なんと!! ベトナムまで同じ流れになるという噂 が・・・。

もー、もー、悲しい・・・。

チャンスを潰すどこか、魅力も同時に潰しちゃうなんて・・・

通りすがりの外国人の片思いかも知れないけど、街の色気や艶を創ってるおそと呑みを削るなんて、 可愛くても自分に自信がなく迷ってる途中!の中高生の恋愛かよ と。

特にブイビエンとかが整備されたら、実はおそとのみのエキスパートの白人達のショックはでかいはず。

ベトナムの偉い人には、「自分の魅力に気づく10の方法」とか、「実はモテモテなのに本人が気づいてない時にする3つのこと」とかの啓発本を届けたい。

もっと恋愛上手になって、国民や観光客をふるふるさせて欲しい。

おそとで呑んで外国人が大喜びしてる動画を撮って、観光局に行く!と企んでおります。

さて、今回のおそと呑みは、もー20回は行ってるブイビエンの メキシカン料理屋さん です。

ここは当研究所調べでは、ホーチミン市で唯一 おそとでメキシコ料理とクラフトビールが呑めちゃう のです。

いきなりのタコスの帽子の看板と、

女子受け最悪のプロレスTシャツチックなポスターが更にメキシコ感を作り出します。

タコスにナチョスにマフィア、「あー、サイコー!」としょっぱなから呟きたくなります。

と同時に、新宿の猪木酒場を思い出し、心のモニターに映ってる ミル・マスカラス に想いを馳せます。

そして 自慢のクラフトビールも蛇口がいっぱい !!

サイゴンスペシャルスペシャルみたいな名前のクラフトビールを飲むと、「う、うま・・・」

クラフトビールって美味しいけど、なんかオシャレでしゅんとしてて、意識高い系でキライ でした。

コンビ二で買えるビールみたいに軽く扱わないで頂戴、そもそも同じジャンルじゃないし、うちらワイン側だし!感。

格闘家とプロレスラーで言えば、格闘家はクラフトビール(リアルでホンモノでおいし)、プロレスラーはホッピー(代替がきくけど気さくでおいし)的な存在。

「333にライムたっぷり入れれば、どこでも自家製クラフトビールじゃんー!」と、クラフトビールバーのイケメン村の連中に叫びながら、同時にそんな風景に憧れてる自分がいました。

ただ、おそとで呑むと全然違いました!

大嫌いだったイケメン村の連中が、実は昔から寄付とかボランティアとか誰にも言わずにやってて、すげーいいやつと再発見。

「あ、見えてなかったのは俺のほうなんだーー」っていう恥ずかしさと、嬉しさと、深い喜びが混じった感覚。

高校時代、コンパ帰りに気に入った子の名前を言い合いっこしてた時、僕が「あ、かぶった!」と顔に出たのを感じとり、「けどあの子はお前のこと見てたよ・・・。」みたいなことサラッと言えちゃう同級生にオトナを見たあの感じ。

なんだかんだで、おそとスパイスの底知れない魅力にカンパーイ!

おそとは、人とビールの付き合い方にも新たな視点とひらめきをくれる、やはり僕のメンターかつ、たった一つのみちしるべだなと。

そんな中で、プリン体や尿酸のことを考えながら呑むのは無礼千万!

なので、ぐびぐび呑んじゃいました。

そしてこれはメキシコに本当にあるのか?

台湾にはないけど、日本で人気の台湾ラーメンの様な創作メキシコ料理かもしれない、という噂の メキシカンピザ を頼みました。

第一印象は 分厚 !!!

そして おも !!!

なぜなら 二重構造 なのです。

一枚頼んだら二枚来る。

シンプルだけど思いつくのすごい。

食べる時間は半分で、満足度は二倍!

ただ、生地が薄いので意外といける+ソースうま!で、おそとで食べるには丁度いい感じ。

やっぱり おそとでは手でつまむものが旨い!

皮膚と肌感覚を研ぎ澄まして、全身でおそとを感じる喜び。

箸とかフォークではそこは限界があるし、逆に室内行けってことだな、と再確認。

横にもおそと呑みスペースがあり、こちらは本当にちょっと薄暗くて、メキシカンギャングがコロナビール片手に、タコスつついて、出陣まで時間つぶしてる雰囲気。

全然違うけど、 アンダルシアに憧れて とか聞きたくなります。

トイレは店内にあるというので店へ入ると、照明か?人か?はたまた壁か?で、またちょっとベトナムっぽくない感じ。

完全にメキシコ旅行気分を味わえます。

緊急でメキシコが足りなくなった時、 ルチャ やボクシングを感じたい時、駅前メキシコ的には完全にありです。

ブイビエンでメキシコ+ベト! という雰囲気を存分に味わえるので、ちょっと毛色の違うおそと呑みがしたいときはここにぜひー!!

~今回の研究結果~

1.メキシコとおそと呑みはめっちゃシンクロする!

2.クラフトビールは意識高いだけじゃない!

今回行ったお店

Sancho Cantina(サンチョカンティーナ) >>  詳しくはこちら!

著者紹介
おそと呑み研究所所長 加藤将司

某外資系人材紹介会社 勤務

ベトナムのおそと呑みをこよなく愛し、その素晴らしさを広めるため、日々普及活動に勤しんでいる。おそと呑み親善大使に任命してもらうことが、目下の目標。(どこから任命されるのかは不明)

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